プロが白髪染めを徹底解説。経歴16年の現役美容師が教えます
キャリア21年の
美容師があなたの
髪の疑問や悩みに
本音で答えます。
宇野 和弘|Kazuhiro Uno
回答者プロフィール:
表参道、渋谷の有名美容室4店舗を経験。キャリア21年。毛髪、薬剤知識が豊富。得意分野はカラーリングと縮毛矯正。丁寧なカウンセリングをベースにしたカットでスタイルを作り、併せて最適なヘアケアを提案。特に30〜40代の美意識の高い大人の女性から評価を頂いています。
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この記事の目次
白髪染めトリートメントやシャンプーってどうなの?
クチコミサイトや大手ネットモールで「白髪染め」と検索すると
最近では「白髪用ヘアカラートリートメント」や「白髪用カラーシャンプー」が常にランキング上位に入ってくるようになりました。
白髪用ヘアカラートリートメントは
「髪全体に塗り、10〜20分程度置いてすすぐだけ」
「簡単だけど、きちんと染まる」
「ダメージゼロで白髪ケアができる」
「昆布成分が頭皮や髪に優しい」
白髪用カラーシャンプーは
「シャンプーで洗うたび白髪が染まる」
「ムラなく徐々に白髪染まる」
「ゆっくり染まるから不自然じゃない」
「天然成分でしっとりまとまる」
……など、魅力的なうたい文句で紹介され、その手軽さから普段使いしている人も多くいるのではないでしょうか?
実際、ここ数年で
「おすすめの商品はありますか?」
「リスクや注意点はありますか?」
……など、白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーに関するご質問をかなり多く頂きます。
私自身、年間2,000人近いお客様を担当させて頂き
その中で、実際に両方の商品を利用されたお客様の髪に直接触れる。
また、お客様から使用後の生の声を聞くことも多くあります。
そんなプロの美容師としての意見を言ってしまえば
白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーは「あまりオススメ出来る商品では無い」というのが本音。
美容師界隈では、美容師泣かせで有名であり「かなりやっかいな商品である」というのが正直なところです。
……というのも、通常、美容師がサロンのメニューとして白髪染めを行う場合
しっかりと白髪を染めるために、通常のヘアカラーよりも染料が濃く配合された薬剤を使い「髪内部に直接働きかけながら白髪を染める」というアプローチを取ります。
薬剤で髪内部に直接働きかけることで、白髪がしっかり染まるだけでなく、色落ちがしづらく、色が定着しやすい、といったメリットを期待することができます。
また、お客様の髪質やダメージ状況に合わせて、薬剤の強さを細かくカスタマイズする。
そのうえで、習得に何年もの時間がかかる技術を使って丁寧に白髪を染めていくため
薬剤のダメージを最小限に抑えることができる。
色ムラが無く、キレイかつ狙った色で染めることができる、といったメリットもあります。
一方で、白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーが白髪を染めるプロセスは、美容院の白髪染めとは全く異なります。
より具体的に言えば、薬剤で髪内部に直接働きかけるのではなく
その多くが、ヘアマニキュアのように「髪の毛を外側からコーティングしながら白髪を染める」というアプローチを取ります。
もちろん個人差はあるとはいえ、髪内部に直接働きかけてしっかりと染めるわけではないため
実際に使用したお客様の多くは、何となく白髪が色づく程度。ちょっと白髪がぼやかせる程度など
白髪が染まると期待して使用してみたものの「思ったより白髪が染まらなかった」という使用感が大半です。
また、髪内部に働きかけるのではなく、髪の毛をコーティングするだけであるため、色落ちしやすく、色が定着しにくいというデメリットもあります。
加えて、美容師が何年もかけて習得する技術を、ご自宅で(しかもセルフカラーで)再現することは難しいため
キレイに染めることができず、色ムラになってしまう。狙った色味で染めることができない、といったデメリットも出てきてしまいます。
また、白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーは、そのデメリットを補うために
繰り返し利用することによって、徐々に白髪を染めていく方法を推奨していますが
こういったやり方には大きなリスクも伴うため、注意が必要です。
……というのも、白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーを繰り返し利用している髪の毛は
言ってみれば、ある種、特殊なコーティングが何層にも重なって白髪が染まっている状態です。
こういった髪は、他の薬剤やカラーが入りづらく、たとえプロの美容師であっても、なかなか手を入れづらい状態です。
実際、白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーを普段使いしているお客様に、美容院へ来店頂き、様々なヘアメニューをリクエスト頂いても
特殊なコーティングが何層にも重なっていることがアダとなり
「7トーンの◯◯色にしたい!といった明確な色のイメージを再現しづらい」
「狙った色を出せないために、そもそも施術をお断りさせていただくこともある」
「カラーチェンジしたくても、しばらく時間が必要となってしまう」
「元の色味に戻す、サロンカラーのペースに戻すまで時間とお金がかかる」
「1日に何度かカラー剤を重ねて染め直す必要がある」
……など、多くのデメリットが発生してしまいます。
加えて、白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプー最大のネックは、一番染まって欲しい根元部分は、ほとんど染まらないという点です。
……というのも、平均的な日本人の髪の毛は1ヶ月に1センチ程度は間違いなく伸びると言われ
白髪染め後の髪の毛も、1ヶ月経てば1センチ。2ヶ月経てば2センチ程度は、根元部分から白髪が染まっていない地毛が伸びてきます。
もちろん、既に白髪染めされた部分(既染部:きせんぶ)と、新しく伸びてきた根元部分(新生毛:しんせいもう)には色の差が出てしまうため
定期的に新しく伸びてきた根元部分だけを染め直す、リタッチやリペアカラーと呼ばれる施術が必要となります。
実際、白髪を染めたい人の多くは
「新しく伸びてきた根元部分を重点的に染めて白髪を隠したい!」
という人がほとんどだと思います。
ただし、白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーは、薬剤の力で髪内部に働きかけて染めることができないため
その構造上「ダメージがある髪に対しては、多少なりとも色味が入りやすい」という特徴がある一方で
「ダメージが無く、健康な髪に対しては、その染料だけでは、色味がほとんど入らない」という大きな弱点を抱えています。
そのため、日常生活の中でダメージが蓄積した毛先部分は、白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーを使うことで、多少なりとも色味を入れることができても
新しく伸びてきたばかりで、ダメージがほとんど無い健康な根元部分の白髪は、どうしても上手く染めることができない。
結果として、白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーを使い続けても
すでに染まっている毛先部分(既染部)ばかりが、多少なりとも色味が付いていく一方で
一番染まって欲しい根元部分は、いつまでもキレイに染まらず、白髪が目立つままになってしまう、という状況を抜け出すことができません。
もっと言えば「ダメージがある髪に対しては、色味が入りやすい」という特徴がアダとなり
過去に縮毛矯正やパーマの履歴があるなど、髪のダメージが進んでいる場合には、根元は全く染まらないのに、毛先だけがどんどん黒くなってしまう。
根元と毛先の色の差が激しくなり、より根元部分の白髪が目立つようになってしまう、といったトラブルも招いてしまいます。
この辺りが、白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーが美容師界隈で、美容師泣かせで有名な商品たるゆえんでもあります。
何となく白髪が色づく程度で良い。白髪をちょっとだけ、ぼやかせる程度で構わない、といったケースを除き
「しっかりと白髪を染めたい」という人にとって、あまり有用な選択肢とは言えませんし
美容院での施術にも大きな影響が出てしまうため、プロの美容師としては、あまりオススメできるものではないことを、ご理解下さい。
※なお、白髪染めを染める目的のシャンプーではなく、髪を洗う目的のシャンプーの場合、下記の記事の中で、髪のプロが普段から愛用している白髪染めの持ちを良くする高品質なシャンプーを詳しく紹介しています。参考にしてみて下さい。
「美容師300人に愛用シャンプーを聞いてプロが選ぶ本当のおすすめ人気ランキングを調べてみた」
…もっと読む
市販の白髪染め。おすすめランキングは?
「白髪染めトリートメントやシャンプーってどうなの?」の中で、市販の白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプーについて詳しく紹介しましたが
白髪用ヘアカラートリートメントや白髪用カラーシャンプー以外の、いわゆるドラッグストアで販売されているような一般的な白髪染めに関して…
「市販の白髪染めって、ぶっちゃけどうなんですか?市販でおすすめランキング上位の商品はありますか?」
…といったご質問もよくいただきます。
これも、プロの美容師としての本音を言ってしまえば
市販の白髪染めを購入して、セルフで施術を行うことは基本的にNG。
全くオススメできないものだとご理解下さい。
……というのも、すでに述べたとおり、白髪染めというのは、たとえ美容師であっても習得に何年もの時間がかかる技術を使って染めていくヘアメニューです。
美容師でさえ、経験値が低かったり、毛髪理論、毛髪学を正しく理解していない場合には、上手く白髪を染めることができず
染めムラや色ムラができてしまったり、狙った色味で染めることができない。髪に余計な負担やダメージを与えてしまう、といったリスクがあります。
そんなヘアメニューを、一般のお客さんが市販の薬剤を購入してセルフで行うというのは、美容師からすると「全くオススメできない」というのが本音です。
加えて、市販されている白髪染めは、かなり強めの薬剤設定となっているため、その取り扱いには最大限の注意が必要です。
……というのも、白髪染めに限らず、ヘアカラーも縮毛矯正も、市販されている薬剤メーカーに寄せられるクレームの大半が
カラー剤なら「あまり色が明るくならなかった」
白髪染めなら「あまり白髪が染まらなかった」
縮毛矯正やストレートパーマ剤なら「あまりクセが伸びなかった」
といったものです。
これらのクレームを防ぐために、市販される薬剤というのは、その商品設計上、どうしても万人受けする(より多くの人の髪に薬剤を反応させる)ことが優先され
白髪染めであれば、使用者の髪質や髪の状態に左右されずに、しっかりと白髪が染まるよう、かなり強めの薬剤設定となっています。
当然ですが、個々人に合わせて薬剤の強さをカスタマイズしてくれる美容院での白髪染めと比較して、かなり強めの薬剤で白髪を染めようとするため
・不自然なほど強い(濃い)色味で染まってしまう
・髪への負担やダメージもかなり大きくなってしまう
といったリスクやデメリットが避けて通ることができません。
加えて、市販の薬剤を用いてセルフカラーで白髪染めを行う場合
既に白髪染めされた部分(既染部:きせんぶ)と新しく伸びてきた根元部分(新生毛:しんせいもう)を塗り分けることは困難であるため
使用回数を重ねるごとに、髪に大きなダメージが蓄積されていってしまいます。
……というのも、美容院での白髪染めでは、習得に何年もの時間がかかる技術を用いて
既に白髪染めされた部分を避け、新しく伸びてきた根元部分だけを塗り分けながら、リタッチやリペアカラーを行うことができます
一方で、市販の薬剤を用いてご自宅で白髪染めを行う場合、美容院での塗り分け技術を再現することは困難となるため
「根元だけを狙っても、どうしても毛先まで薬剤が伸びてしまう」
「前回染めた部分にまで、薬剤がついてしまう」
といった状態を避けることができません。
結果として、薬剤を重ねた部分は、部分的に色ムラになりやすいだけでなく
かなり強めに設定された薬剤によって、使用回数を重ねるごとにダメージがどんどん蓄積されていってしまいます。
この辺りのリスクを考えても、市販の白髪染めを購入して、セルフで施術を行うことはプロの美容師として全くオススメできないことを、ご理解下さい。
「…でも、サロン専用(業務用)の薬剤を使えば大丈夫じゃないの?」
こんなご質問もよくいただきます。
(このところ美容師のSNS界隈でも話題になっていますが)確かに最近では日本でも、本来であれば一般に出回らない業務用(サロン用)の白髪染めが
メルカリなどのフリマアプリ
楽天などのECサイト
に手頃な価格帯で出品され、一般の方が比較的簡単に手に入れることができてしまう現状もあります。
ただし、仮にサロン専用の薬剤を手にすることができたとしても、白髪染めが習得に何年もの時間がかかるヘアメニューであることや
薬剤を使う人間のスキルに応じて、ダメージやリスク、仕上がりにも大きな差が生まれる施術であることに変わりはありません。
一般の方が手軽に家で白髪を染めようと思っても
思うように薬剤をコントロールできず、キレイに染めることができない。髪への負担が大きくなってしまう、といったケースに陥りやすいので注意が必要です。
ベストな白髪染めの頻度や間隔は?
白髪染めに関して
「常にキレイな黒髪を維持するために、どれくらいの頻度で白髪染めをすれば良い?」
「白髪染めしていることを気付かれない(バレない)ためには、どのくらいの間隔で白髪を染めればいいですか?」
……といったご質問もよくいただきます。
もちろん、生えている白髪の量や場所によって個人差があるため、最適な頻度や間隔は人によって多少異なりますが
顔周りや前髪の内側、もみあげ付近に白髪が多く生えてくる方は
一つの目安として、1ヶ月に1回程度の白髪染めを行うことで、白髪が目立たないキレイな黒髪を維持することができます。
……というのも、平均的な日本人の髪の毛は1ヶ月に1センチ程度は間違いなく伸びると言われ
白髪染め後の髪の毛も、1ヶ月経てば1センチ。2ヶ月経てば2センチ程度は、根元部分から白髪が染まっていない地毛が伸びてきます。
既に白髪染めされた部分(既染部:きせんぶ)と、新しく伸びてきた根元部分(新生毛:しんせいもう)には色の差が出てしまうため
定期的に新しく伸びてきた根元部分だけを染め直す、リタッチやリペアカラーと呼ばれる施術が必要となります。
この際、根元部分から白髪が染まっていない地毛が1センチ以上伸びてくれば、やはり白髪が目立ちやすくなってしまいます。
そのため、一つの目安として、1ヶ月に1回程度の白髪染めを行って頂くことで
伸びた根元部分の白髪を常にカバーして、白髪が目立たないキレイな黒髪を維持することができます。
もちろん、ショートヘアの方とロングヘアの方を比較した場合、同じように根元1センチが伸びたとしても
・ショートヘアの白髪は目立ちやすい
・ロングヘアのの白髪は目立ちにくい
といったこともあるため、1ヶ月に1度というのは、あくまで一つの目安。
実際の来店頻度は、お客様の髪質や美意識の程度によって多少前後することを、ご理解下さい。
なお、白髪染めの持ちを良くするためには、普段のホームケアで高品質なシャンプーを使うことも非常に重要です。
下記の記事の中で、髪のプロが普段から愛用している白髪染めの持ちを良くする高品質なシャンプーをランキング形式で詳しく紹介しています。参考にしてみて下さい。
「美容師300人に愛用シャンプーを聞いてプロが選ぶ本当のおすすめ人気ランキングを調べてみた」
…もっと読む
白髪染めは泡タイプvsクリームタイプ。どっちが正解?
白髪染めに関して
「市販の白髪染めには泡タイプ(泡カラー)とクリームタイプの大きく分けて2種類がありますが、どちらを選ぶべきですか?」
……といったご質問もよくいただきます。
大前提として「白髪染めトリートメントやシャンプーってどうなの?」や「市販の白髪染め。おすすめランキングは?」の中でも詳しく紹介しましたが
市販の白髪染めを購入して、セルフで施術を行うことは基本的にNG。
プロの美容師として、全くオススメできないものだとご理解下さい。
上記の前提を踏まえたうえで、泡タイプとクリームタイプに優劣を付けるとすれば
白髪の染まりやすさや、髪への負担(ダメージ)の少なさを考えて、どちらかと言えばクリームタイプの白髪染めがオススメです。
確かに泡タイプ(泡カラー)の白髪染めはクリームタイプと比較して、薬剤の伸びもよく、色ムラや染めムラを防ぎつつ、白髪を染めることが可能です。
ただし、泡タイプの白髪染めは「泡」という性質上、どうしても薬剤にトリートメント成分を含めることができません。
薬剤として、色を入れたり、脱色する機能しか持ち合わせていないため、クリームタイプと比較して髪の毛への負担は大きく、髪が傷みやすくなってしまいます。
また、泡タイプの白髪染めは、その薬剤の伸びの良さが裏目に出てしまい
既に白髪染めされた部分(既染部:きせんぶ)と新しく伸びてきた根元部分(新生毛:しんせいもう)を塗り分けることが、より困難となるため
使用回数を重ねるごとに、髪に大きなダメージが蓄積されすい点も大きなデメリットの一つです。
「市販の白髪染め。おすすめランキングは?」の中で既に紹介した通り
クリームタイプの白髪染めを使った場合でも、セルフカラーでは既染部と新生毛の塗り分けが困難ですが
泡タイプの白髪染めは、その塗り分けがさらに困難になります。
「根元だけを狙っても、どうしても毛先まで薬剤が伸びてしまう」
「前回染めた部分にまで、薬剤がついてしまう」
といった状態を避けることができず
結果として、薬剤を重ねた部分は、部分的に色ムラになりやすいだけでなく
かなり強めに設定された薬剤によって、使用回数を重ねるごとにダメージがどんどん蓄積され、パサつきや、枝毛の原因になってしまうケースもございます。
ダメージケアの観点から、泡タイプの白髪染めは、あまりオススメできないものと、ご理解下さい。
実際、美容院で白髪染めを行なう場合も、薬剤は基本的にクリームタイプが大半。泡カラーを使って白髪を染める美容院というのは、見たことがありません。
こういった点からも、泡タイプよりもクリームタイプの白髪染めが、よりメリットが大きいことが分かると思います。
染めやすさだけでなく、ダメージケアやヘアケアの観点からも白髪染めの薬剤選びをして頂ければと思います。
白髪染めが得意&特化してる美容院ってあるの?
また、
「白髪染めが得意な美容院を知りたい」
「白髪染め専門店ってあるんですか?」
「白髪染めに特化した美容院ってあるの?」
といったご質問も多くいただきます。
通常のヘアカラー(おしゃれ染め)の場合、カラーメニューだけに力を入れたり、リタッチだけを安い値段で提供してくれるような、ヘアカラーに特化した専門店は存在します。
同様に、白髪染めの場合も白髪染めだけに特化して短時間かつ安価で提供してくれる専門店は存在します。
ただし、「白髪染めだけに特化している美容院」や「白髪染めだけをデザイン的に売りにしている専門店」というのは、それほど数が多くないのも現状です。
「……じゃあ、白髪染めはどの美容院でやっても、あんまり大差が無いんですか?」
といった声も聞こえてきそうです。
確かに、白髪染めは、ここ数年で薬剤が進化していることもあり
ある程度、経験値を積んでいる美容師であれば、どんな美容師が担当しても、一定の水準でキレイに仕上げることができるようになっています。
ただし、そうは言っても白髪染めが習得に何年もの時間がかかるヘアメニューであることに変わりはありません。
美容師でさえ、経験値が低かったり、毛髪理論、毛髪学を正しく理解していない場合には、上手く白髪を染めることができず
染めムラや色ムラができてしまったり、狙った色味で染めることができない。髪に余計な負担やダメージを与えてしまう、といったリスクがあります。
やはり、お店のブログやホームページの施術事例を参考に、薬剤設定をちゃんとしてくれて、カラーリングが得意そうな美容院。
丁寧な施術を心がけてくれ、最後まで真摯に対応してくれそうな美容院を選ぶのがオススメです。
また
「美容院で白髪染めをオーダーする際のコツはありますか?」
といったご質問も、よく頂きますが、
美容院で白髪染めをオーダーする際のコツとしては
「◯◯部分の白髪が気になるので、そこをちゃんと染めて下さい」
……と担当の美容師さんに伝えることがポイントです。
事前に白髪が気になる箇所を伝えておくことで「せっかく美容院で染めたのに白髪がイマイチ染まらなかった」という自体を避けることにも繋がります。
また、気になる箇所を伝える以外にも
「これぐらいの明るさにしたいので、こういう風に染めて下さい」
「こういう色を再現したいんですけど」
といった形で色見本や雑誌の切り抜き、画像データ等を担当の美容師さんと共有することで、より狙った色味で白髪を染めることができるようになります。
この辺り、明るさや色味に関しても、担当の美容師さんと相談しながら進めていただくことをおすすめします。
参考にしてみて下さい。
基礎知識(おさらい)
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キャリア21年の
美容師があなたの
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宇野 和弘|Kazuhiro Uno
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